繭を使った化粧品を開発スタート



 色を落とした冬の雑木林を歩くと、運良く美しい緑色のまゆに出会うことがあるかもしれません。 それが天然の蚕であるウスタビガの繭、ワイルドシルクです。 弊社の扱うこの繭は、いわゆる”お蚕さま”が紡いだす「まゆ」とは違い、いわば宝石のように鮮やかな色を呈しています。 ところでこの色には特別の意味があるのです。


 ウスタビガは暑い夏から厳冬にかけて、約120日もの間、繭に守られて過ごします。 白い繭を作るカイコが10日間ほどであることと比べるとその長さが分かります。
 ウスタビガの紡ぐ繭は約120日の長い期間、季節をまたいだ環境の激しい変化から自らを守るためのたくさんの”仕組み” (紫外線カット、保湿性、抗酸化、抗菌性など)をもっているのです。 繭の色をつくり出すフラボノイド由来の”色素”もそのひとつなのです。 弊社はウスタビガ繭の持つ”独自の仕組み”とシルクが本来持っている”ヒトにやさしい性質”を生かし、あたらしい化粧品の開発をスタートさせています。